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AVGレビュー > フリーAVG > EMPTY DREAMシリーズ 作者サイト名:銀の盾作者サイトURL:http://silvershield.iza-yoi.net/ ―心地よいゴシックホラーの世界― EMPTY DREAMシリーズの舞台は中世の西洋であり、主人公は吸血鬼。彼の好物は処女の生き血、弱点は 銀の弾丸やニンニク、陽光――つまり、広く一般に知られる吸血鬼だ。それだけにプレイヤーは世界観にすんなり 入り込むことができる。永遠の刻を生きる主人公のラルクは停滞を嫌い、いつもあてのない旅を続けている。このシリーズを要約すると、 ラルクが旅先で遭遇するちょっとした事件を描くというだけのもの。この『ちょっとした事件』とはつまり、日常が 大きくひっくり返るような壮大な出来事ではないということ。生命の危機に陥ることもないではないが大抵の場合 ラルクは難なく解決してしまい、エンディング間近となっても心が震えるような大きな盛り上がり方(たとえば泣きや 感動といった類のもの)はしない。 感情移入させるためにAVGの主人公は平凡が良しとされているが、ラルクは男でも目の眩む容姿と比類なき 魔力を持ち、基本的に冷淡というキャラ設定。なのでほとんど隙がないのだが、読んでいて嫌味を覚えたことはない。 異母弟であり人間味ある吸血鬼のカイルと、彼につくキャットウーマンのケイに心ならずもしばしば介入され、 完璧さを崩しているのが大きい。そして、ラルクは人間の娘と恋に落ち非業の別れを遂げた過去を持っている。 こうした、完璧の中に垣間見える暖かみや弱点が、ラルクのキャラクターに大きく貢献している。 システムが昔懐かしいコマンド選択型ということもあり、このゲームはきわめて古風でオーソドックスだ。 それが他のゲームとは一線を画し、プレイヤーに静かな心地よさを体感させてくれる。この平静な流れにはまれたなら、 シェア版を購入してみるのもいいだろう。
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