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AVGレビュー > フリーAVG > ある夏の日、山荘にて……

作者サイト名:作りゲーム置き場
作者サイトURL:http://zunzunzun.hp.infoseek.co.jp/

―定番&本格的な閉鎖空間ミステリ―

 推理作品の定番に「嵐の孤島」「吹雪の山荘」と称されるものがある。殺人事件などが起きても外部に助けを 呼べず、恐怖と向き合いながら自分たちで事件解決しなければならないという筋書きのものだ。ノベルゲームでも かまいたちの夜がこのタイプで、多くの人に馴染みがあるだろう。本作もその定番中の定番ミステリだ。

 大学仲間の別荘に遊びに行くことになった主人公。時間は楽しく過ぎていくが、ほどなく殺人事件が発生する。 別荘には電話がなく、ちょうどその地域は台風が直撃していて橋が決壊し、助けを呼ぶことはできない。そうして 主人公は現場の状況から犯人を推理する。このメインシナリオは、まさに余計なものが一切ない本格的ミステリ。 純粋に推理する面白みが味わえる。推理を間違うと仲間のひとりから容赦のない指摘が入るのだが、連続すると 何とも憎らしい。と同時に、そこまで突っ込めるとはお前何モンだと逆に突っ込んでしまう。

 主人公の一人称がずいぶん堅苦しいのがこの作品の特徴なのだが、コメディシナリオになるとその堅苦しさが 逆に笑いを誘う。ぶっちゃけると腹の痛みを我慢してトイレを探し求めるという内容なのだが、一連の描写には やたらと力が入っていてたまらない。破滅エンドの哀愁はまた格別だ。それにしても女主人公(ネタバレ)にこんなことを させるとはと、別の意味で驚いてしまう。

 本格推理に飢えている人にはぴったりの作品。多くのエンディングがあって、少なくとも数日は飽きずにプレイ できるはずだ。
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