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AVGレビュー > フリーAVG > 外道狩り 作者サイト名:アンダーカヴァー2作者サイトURL:http://www2.plala.or.jp/gouwan/ ―愉快痛快な主人公の伝奇物語― EMPTY DREAMシリーズでも述べたが、AVGの主人公は大抵、平凡がよしとされている。しかしこの作品をプレイ することで、必ずしもそんなセオリーに従わなくてもいいと気付かされた。外道とは作品世界における「この世の理の外にあるもの」の総称で、主人公の桂木紳一郎はそれを狩る者。 これだけなら伝奇作品においては普通だったが、桂木のキャラクターが俺様全開で、明らかに通常の伝奇作品を 逸していた。これが文句なしに面白い。というのも、桂木の破天荒な一挙一動が助手の優希視点で語られている ためだ。桂木の一人称では、キャラクターが単に不愉快に映った恐れがあったが、視点をずらすことでプレイヤーが 不快に思うギリギリの線を突破しないでいる。 主人公が痛快ならテキストも痛快で、特に桂木を中心とする会話がおかしすぎる。ユニークに富んだ比喩や 言い回しがこれでもかと繰り出され、プレイヤーは絶えず哄笑の中にある。作者は間違いなく文体を武器とできる 数少ない書き手だ。もちろん真面目なところはきっちり締めており、この辺の呼吸も上手い。時たま詩が挿入されるのも 効果を上げている。 プレイ時間は選択肢なしで3時間ほど。その3時間をまったく飽きさせないキャラクターとテキストの牽引力には、 唸らずにいられない。 ●トップページへ |