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AVGレビュー > フリーAVG > 黒猫 作者サイト名:Bias Crashers作者サイトURL:http://www.biascrashers.com/ ―蘇る文学― 黒猫はエドガー・アラン・ポーの代表作とも言える作品である。本作はそれに大幅なリメイクを施されて作られた ものだ。制作の動機が「文学離れは勿論活字離れしている人々へのアプローチの一環として(説明書より)」というもの。まずは この意欲的な姿勢に敬意を表したい。オリジナルの黒猫はせいぜい原稿用紙数十枚の短編なのだが、本作では300枚程度。新しいキャラクターや ストーリーが多く盛り込まれており、作者による独自の解釈を存分に楽しむことができる。原作を充分知っていると いう人にも新鮮で満足できるだろう。 本作に背景画像や立ち絵などはない。たまにラフな線画で構成された一枚絵が出てくるだけで、ただただ文章と 音楽が流されるだけ。これが並の文章ならばすぐにプレイの手が止まってしまうところなのだが、この作者の文章は とても硬質で豊富な語彙が用いられており、読み手を力強く惹きつける。そしてラストではおなじみのあの シーンが、狂気の文章と音楽と共に押し寄せてくる。終盤はまさに手に汗を握る展開だ。 数あるノベルゲームの中でも文章力は随一であり、同時に「読むこと」に特化している。その「読むこと」に耐性が あるかどうかが試される作品でもあるだろう。
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