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AVGレビュー > フリーAVG > ゲームライズド・ノベルシリーズ

作者サイト名:言ノ葉迷宮
作者サイトURL:http://homepage2.nifty.com/wp/kotonoha/

―もっと広まれ、小説ゲーム化―

 当サイトでも名作サウンドノベルシリーズとして行っているが、著作権の消滅した古典小説をサウンドノベル化 してみようという活動は徐々に広まっているようで、とても喜ばしい。その中のひとつがこのゲームライズド・ノベル シリーズである。シナリオに言及はできないが、概要と活動の美点について述べてみたいと思う。

 現在公開されているゲームライズド・ノベルは、甲賀三郎「贋紙幣事件」「お初桜事件」、夢野久作「瓶詰地獄」、 エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人事件」の四作品。作者はミステリ作品中心のラインナップにしたいようで、 ミステリの源流のようなものを探りたい人にはここの作品群は最適だろう。そしてインターフェイスや背景画像の 選定が優れていて、作品の持つ味を充分に引き出している。

 古典作品の素晴らしいところは、ストーリーの流れ以上に、古めかしくも格調高い文章だったり、時代背景だったり、 当時の考え方だったり、風俗だったりする。上記四作品も例に漏れず、19世紀〜20世紀初頭のあれやこれを 味わうことができる。こうしたものは、現代の小説ではまずお目にかかることができない。単にストーリーを追うだけで なく、温故の気持ちで読むのがいい。また古典は文章レベルの高さが逆に弊害となり、えてして読みにくかったり するものだが、音楽やシルエット画像を盛り込むことによって格段にリーダビリティが高まり敷居が低くなる。 実際筆者も上記四作品は文字だけではあまり読む気がしないのだが、これなら平気だった。

 ともあれ、小説のノベルゲーム化は素晴らしく、さらに多くの人に広まることを願う。ちなみにプレイヤーだけでは なく、これからノベルゲーム制作しようという人にもお勧めだ。何しろ良質な文章素材がただで手に入り、いい練習に なる。

甲賀三郎探偵小説選
 表題のとおりの1冊です。

夢野久作全集8
 瓶詰地獄が収録されています。

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