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AVGレビュー > シェアAVG > 15歳だった―― 作者サイト名:ああかむ作者サイトURL:http://arkham.jp/ ―不可思議な少女の告白― これは最近では珍しくなくなった、プロによる同人ソフトである。原画と声優に、美少女ゲームの一線で活躍する クリエイターを登用していて、パッと見てかなりのハイクオリティだ。ではシナリオはどうだったかというと、シナリオ ライターには商業での実績はないようなのだが、これも間違いなくプロレベルだった。「まゆ」と名乗る彼女は、出会い系サイトで知り合った男「みくろ」と待ち合わせをする。しかし待ち合わせ場所に 現れたのは、少女よりもさらに年下の男の子だった――という、プレイヤーを驚かすには充分な導入部。同時に、 まゆが巻き込まれた事件の概要が提示される。システムは普通のノベルゲームとは少々趣きが異なっており、 「少女の手記」「少女の目撃証言」「少女の体験」と、大別して3つのストーリーで構成されている。これらを交互に 読み進め、果たして事件の真相はいかなるものかと考えてゆく。「少女告白ミステリーノベル」というジャンル名は 確かなものだ。 少女の手記、目撃証言、そして退廃的な少女の性体験。語り手となる登場人物が多いので、文体もしょっちゅう 変わるのだが、いずれもリアルな現代を映していて、すいすいと読めていける。3つのストーリーは一見してみると まったくの矛盾に満ちていて、何が本当で何が嘘なのかがわからないのだが、だんだんと少女と少年に隠された 秘密が明らかになっていく。……が、さらに読んでいくと「やはりこれはただの妄想か?」と首を傾げてしまったり。 倒錯した描写が続くが、最後はちゃんと「なるほど」と納得させられる。すっきりするというのとは少し違うのだが、 奇妙な読後感があった。 タイトルにもある「15歳」を存分に生かした、商業では不可能な内容だったと思う。官能と物語とが見事に合わさった 一作だ。プレイ時間は数時間で、それほど時間の負担もないのがいい。少々複雑な構成なので、クリアしたら もう一度読み直してみるといいかも。
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