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AVGレビュー > シェアAVG > アパシー ミッドナイト・コレクション Vol.1

作者サイト名:七転び八転がり
作者サイトURL:http://www.takiya.jp/78/

―広大無限のアパシーワールド―

 アパシー学怖に続く、七転び八転がりの第2作目。プロのクリエイターが本業の片手間に製作したのではなく、 ゲーム会社が社員総出で製作した同人ゲームということになる。以前より目立っていた「商業と同人の境目が 云々」という事象の頂点に立ったかのような作品だが、それはともかくクオリティは確かなので安心してプレイする ことができる。

 まずメインとして収録されている「恵美ちゃんの殺人クラブ観察日記」。PS版学怖の女主人公だった倉田恵美を フィーチャーしたストーリーで、オリジナル版で最高峰の人気を誇る殺人クラブの面々との対決が見られる。ただし まったく別の話に分岐することが多々あり、コメディ要素もふんだんに盛り込まれているので、掛け値なしの ホラーオンリーを想像していると肩透かしを食うかも。もちろんこういったパラレル展開は学怖の伝統なので、ファンならば 自然に受け入れられるだろう。なんにせよシナリオ分岐数とエンディング数84個はまさに破格で、一番は倉田家 襲撃ルートを挙げたい。オリジナル版の殺人クラブに相当するシナリオで、緊迫感はさすがのものだ。

 他、サブとして2作が収録されている。「送り犬」は民間伝承を元にした古風ホラーで、こちらもルートによっては ほのぼのとなったりする。「柱の傷」はずろうの棲処の日丸屋氏をゲストに迎えた一本道の短編で、温和な画像と ギャップのある鮮烈な恐怖演出がプレイヤーを襲う。最後に謎が明らかにならないのは評価が分かれるようだが、 曖昧に終わらすというのもホラーの手法としてはいいと思う。そしてエンディングを迎えるたび得られるパスワードを 使い、サイト内でおまけ要素を見られるというサービス精神がナイス。

 前作は単なる挨拶代わりだった! そう思えるほどに多彩な物語、膨大な量を誇っている。vol.2の制作もすでに 始まっているようで、大いに期待したい。しかし、もしこれが同人ゲームの水準作と思われるようなことがあったら、 他のアマチュア製作者にとってはかなりプレッシャーになってしまうので、ユーザーの方々にはあくまで例外的な 作品として捉えてほしいと思う。
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