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AVGレビュー > シェアAVG > うみねこのなく頃に 作者サイト名:07th Expansion作者サイトURL:http://07th-expansion.net/ ―再び我々は翻弄される― 今や業界が注目する07th Expansion&竜騎士07氏の、待望の完全新作。前作ひぐらしとどう違うアプローチで 謎を突きつけるのか注目されたが、やはり大多数が脳味噌をこんがらがせながらも、のめりこんでいったのでは ないだろうか。大富豪・右代宮金蔵を当主とする右代宮一族は、一年一度の親族会議のために本家のある六軒島を訪れる。 余命幾ばくもない金蔵を差し置いて親族たちは遺産について激しく意見をぶつけ合う。そんな中で島に接近する 台風。そして発生する殺人事件……まさに古典的本格的な「嵐の孤島」である。次々と死んでいく登場人物たち、 常識的な解決法がまったく見出せない手口の数々、島に言い伝えられる魔女……事件が起こってからの吸引力は ただごとではなく、気がつけばすっかり感情移入してしまった。なお、萌え要素はひぐらしで充分だと制作側も 思ったのだろう、本作ではほとんど皆無だった。そのため、どっしりしたミステリとしてのイメージが築かれている。 ここは高い評価のポイントだ。 今回のキャッチコピーは「推理は可能か、不可能か」。一応はミステリの枠組みが使用されているが、こいつは ファンタジーだよと第1話から提示されているのが前作との違いだ。「連続殺人幻想」というそれまでに前例のない ジャンル名を打ち出した本作は、プレイヤーをことごとく嘲笑おうという実に憎い企みに満ちている。「一体何人が 最後まで、魔女の存在を否定して、“犯人人間説”を維持できるのか」こんな宣言まで出されており、解かせる気が 毛頭ないとはよくいったものである。いずれにせよ、こんなものはとても商業媒体じゃできはしない。同人という 世界のありがたさが身に沁みる。 なんだかんだで、竜騎士07氏の物語構築力は半端でないことを思い知らされた。ひぐらしがそうであったように、 すさまじい賛否両論を再び巻き起こしそうだが、この人にならば騙されてもいいという感慨すらある。2話目以降も プレイヤーをガツガツと引っ張ってほしい。ちなみに「自殺せずにはいられない未知の薬が随所に使用されている」 というのが自分の推理。前作が前作なので。
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