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AVGレビュー > シェアAVG > 星の聖杯 作者サイト名:NAOXな部屋作者サイトURL:http://naox.cool.ne.jp/NAOX/ ―ドラクエ二次制作の最高峰― ゲーム界の巨頭・ドラゴンクエストの二次制作は非常に数多いのだが、大半がエロ重視の18禁であり、たとえばかつて 週刊少年ジャンプで連載していた「ダイの大冒険」のような豊かな物語性を持つ作品はほとんど見られない。 しかし2005年に登場したこの星の聖杯は、そのわずかな作品のひとつとして数えられる。登場人物はターニア、キーファ、マリベル、アリーナといったおなじみのドラクエキャラだが、舞台はパソコンや 飛行機もある現代。彼らが我々とまったく同じ環境で縦横に動き回っている様子を眺めるのはそれだけで楽しい。会話は 生き生きとし、行動は熱い少年少女たちのそれだ。主人公はオリジナルキャラだが、ドラクエキャラたちに負けない存在感を 示しており、感情移入を妨げない。 5の双子の名前がティミーとポピーだったり、カリクティスという固有名詞があったりと、設定を小説になぞっている のがファンには嬉しい。だがこれは単なるネーミングではなく、作品の根幹を支えるものとなっている。高屋敷英夫、 久美沙織が作り出した小説の設定をさらにアレンジして、まったく違和感なく世界観を構築していることに恐れ 入ってしまう。テキスト量はMB級だが途中でダレることもなく、各シーンの連なりをテンポよく見せてくれる。タイトル にもなっている聖杯をキーワードに、平和を過ごす主人公たちに押し寄せる能力者たち。もちろんドラクエなので 魔物も出る。どう解決するのかとプレイヤーは心臓を熱くさせるだろう。 良質なファンタジーアドベンチャーにして、ドラクエと現代を見事に融合させたドラクエ二次制作の最高峰。ちなみに 本家と同様に恋愛描写はほとんどないが、中途半端に盛り込むよりよほどいいのは言うまでもない。
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