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AVGレビュー > シェアAVG > 終ノ刻印 作者サイト名:ibis official site作者サイトURL:http://www.afz.jp/~ibis/ ―王道本格伝奇作品― 2004年の初頭にFateがリリースされ、同人ゲームでも本格伝奇作品が読みたいと思っていた頃、初めてこの 作品の体験版をプレイした。それから3年余り、待ち望んでいた完成版をようやくプレイすることができた。長く待った 甲斐のある出来だった。大学生で探偵事務所のアルバイトをしている主人公は退魔の訓練を受けた能力者。ある日依頼が舞い込み、 人外の少女(もちろんこれがヒロイン)と遭遇するが、一矢報いるも殺されてしまう。そしてなぜか生き返る、という 流れで、かなり王道的な伝奇と言える。サークルの処女作『悠遠ノ絲』の2年後という設定なのだが、これを プレイしていなくても特に支障はない。文章は丁寧で無駄なく流れている。このサークルは悠遠ノ絲の他にもオリジナル 小説を数冊出しており、かなり書き慣れていることを窺わせる。他と一線を画すような際立つ特徴があるかといえば そういうことはないのだが、この読みやすさは魅力のひとつだ。戦闘シーンの演出もスピード感があって爽快。 ルートは3つあり、全体に渡って魔王、死神、アトラ・ハシース、千年ドラゴンといった、よく練られた独自の設定を 随所に披露してくれる。このあたりは本作以前から作者が積み上げてきた土台なので、その見せ方は手馴れて いる。キャラクターも同様に見せ方が上手く、中でもメインヒロインの由羅の可愛さは、相当なものだ。彼女もまた ザンデレ(残虐+デレ)であろう。それはさておいて、最終ルートが他のルートの1年後というのは「おお」と思った。 普通アドベンチャーゲームの各ルートは、選択肢により分かれるパラレルワールドのようなもので、こういうのは 他ではあまり見た経験がない。そしてこの最終ルートは次々と新キャラが出て圧倒的に面白かった。 ということで、伝奇好きなら抑えておきたい一品。恋愛要素はこの手の作品にしては薄めだが、それも清々しさが 感じられてよかった。難易度が少し高いが根気強くプレイしよう。余談だが、シナリオとグラフィックをサークルの 代表ひとりでこなしているのがすごい。 ●トップページへ |