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AVGレビュー > シェアAVG > 月の降る夜+7ven days Ed. 作者サイト名:studio WALK作者サイトURL:http://www.studio-walk.com/ ―終末に生きる強さ― 数ある物語の中でも、人類や地球が終わってしまう(あるいは猿の惑星のような終わってしまっていた)というのが、 特に悲しい物語だ。そんな最上級の悲哀にこそカタルシスを感じる。月の降る夜は近未来での終末を描いた作品。タイトルにもあるように、科学実験中の事故により月が地球に 落下するという設定。恋愛アドベンチャーの基本として、中盤までは学園生活やヒロインたちとの触れ合いに充分な 時間を割いており、月が落下していると知った後との落差を嫌というほど味わえる。世界は暴徒と化した住民で溢れ 返り、人間の土壇場での醜さを突きつけられる(この辺の描写はあっさりなので、きついのが苦手な人にはおすすめ)。 しかし主人公をはじめとする精一杯生きる人間もまたいて、泣き所も抑えている。 ヒロインはメインがひとりとサブがふたりいるが、まずはメインヒロインルートから読むことを推奨する。本作には ファンタジー要素があり、サブヒロインルートでそれが語られるのだが、純粋に終末に直面する人間の緊張感を楽しみ たいなら、余計な知識の入っていないうちがいい。ラストの「最後まで地球人として高潔に死ぬか、それとも宇宙船に乗り地球を捨てて生きるか」(ネタバレ)は、 おそらく作者が作品を通じて一番言いたかったことだろう。決してゲームの中だけの戯言ではないはずで、このラストシーンだけでも見る価値がある。人類が心の隅に留め置くべき メッセージだ。 プレイ時間は追加シナリオの「7ven days Ed」も含めて全部で6、7時間程度だろうか。シナリオのひとつひとつは そう時間をとらないので、気楽に近未来映画を見るようなつもりでプレイしてみては。 ●トップページへ |